• 緊急支援
  • 2021.12.13

朽木瑛浩

感動の再開

感動の再開

見守りの大切さ

こんにちは!代表の朽木(くつき)です。

今回は、高齢者のみでお住いの方には起こりうる実際にあったD様ご夫妻のお話。
私が初めてお会いしたのは、奥様が緊急入院になったすぐの時でした。

2~3週間ほど前から奥様は、少しずつ食事もとらなくなり横になっている日々が続き、ご主人は様子をみつつ心配されていたそうですが、救急車を呼ぶほどかの判断に迷われていたそうです。

奥様が認知症を患われていたため、以前から施設への入居を考えていらっしゃったD様。
希望の施設へ相談に行く予約を取ってましたが、そんな状況で予約日に施設へ訪問することが出来ませんでした。
約束の日に来られなかったことを心配した施設職員が連絡し、訪問した際に衰弱した奥様を発見し救急車を呼び緊急入院となりました。

奥様は極度の脱水になり意識も低下気味になっていましたが、一週間ほどで回復し始めご主人も安堵ましたが、面会時にご主人を見ても認識できなかったそうです。

その数日後、弊社も面会に同行させていただき奥様ともお会いすることが出来ました。
ご主人が「私がわかるかい?」と尋ねたところ、奥様は「50年も夫婦やってるんだから、わからないわけないでしょ」っといって、あきれ顔。
ご主人は、とっても嬉しそうに笑顔で奥様に「よかったよかった」と声掛けられていました。
落ち込んでいらっしゃったご主人から一変、長年連れ添ったご夫婦の絆を見たようで感動しました。

退院後は、奥様は施設に入居予定。追々ご主人も一緒に入居されるそうです。
実は、今回のように見守りがない状況での高齢者だけの生活には珍しい話ではなく、緊急事態に対して様々な要素から判断が難しくなることがあります。
D様のように、運よく誰かが助けの手をのばしてくれるとは限らないため、”もしも”の事態が起こる前に安全策をとること、見守りの必要性をつくづく感じました。

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