• 日常生活支援
  • 2024.4.2

朽木瑛浩

ご支援レポート

ご支援レポート

心の柔軟性

こんにちは!代表の朽木(くつき)です。
今回はスタッフからの”ご支援レポート”です。


現在、転倒による骨折で入院中のS様からのご依頼で週に一回お見舞いに伺っています。
入院前は施設のお仲間とお散歩や近所へお買い物に行ったり自ら行動して楽しんでいらっしゃった方なので、伺うたびに「話す人がいないから、あなたたちが来てくれて嬉しい」と笑顔を見せてくださいます。
今回は「今の方はすぐに写真が撮れていいな」とおっしゃったのでS様にもスマホでカメラ操作してもらい撮り合いをしたりして過ごしました。
そんな話し上手なS様とお話していると、私たちも楽しくなり15分と限られた中での面会は毎回時間が足りないと感じます。

今回必要なものを伺ったところ、”伊豆の踊子”の単行本が欲しいとのことだったので近くの本屋で購入し、すぐにお渡ししたところ大変喜んでくださいました!文字が小さいので「読めそうですか?」と質問すると笑顔で「見えるよ!」と仰っていました。
面会後にナースステーションで近況をお伺いしたところ、老眼鏡が欲しいと話されていたようでS様を喜ばせようと嬉しそうに本を渡した私たちを気遣ってくださったようでした。少し申し訳ない気持ちにもなりましたが、そんなS様の優しさに温かい気持ちになりました。
経過は良好とのことなので退院後もS様に負けない細やかな気遣いを心掛けサポートしていきたいと思います。


相手の心の動きを敏感に察知して行動や発言することは誰しもが出来ることではないですよね。長年多くの人と関わるお仕事をされてきたS様だからこその気遣いのような気がします。
94歳になった今でも様々なことに興味をもち、「人の手を借りず自分で出来ることは自分でするようにしている」という意識が、まだまだ人生を楽しむ意欲が強く感じられますね!

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